ペットと共生できるまちを目指して。
戦後、ハウスに移り住んだ駐留軍人の家族として、犬も日本にやってきました。ジャパン・ケネル・クラブによると、この頃から洋犬種が日本の家庭に紹介されるようになったという説もあるようです。アメリカ人は、犬をいわゆる「室内飼い」することが多いので、米軍ハウスでも家の中に犬がいることはごく普通の光景でした。月日が経ち、住人は時代とともに変わりましたが、いつでも「犬が家族として一緒に住んでいる」というのは変わらずジョンソンタウンの文化として生き続けています。
特にペット専用の設備があるわけではありませんが、風通しの良い構造、フラットな床、玄関前のテラス、芝生の庭など、人間がくつろげる設計は犬にも居心地が良いのかもしれません。犬がつけた傷さえ、家の味となって残るのは、ハウスらしさと言えるでしょう。
富士見公園や彩の森公園は、いいお散歩コース。犬を連れた住人の皆さんによくお目にかかります。愛犬家同士話に花が咲くようです。
ジョンソンタウンの飲食店では、犬連れOKの店舗も多いので、ワンちゃんのお客様も多くいらっしゃいます。テラスで飼い主さんとくつろぐ彼らを見ていると、心が和みます。犬をお連れのお客様のマナーも年々向上しており、感謝しております。同じ犬種が集まってのオフ会が開かれたり、犬と街の風景を写真に撮ったりと、タウンの中では人と犬の楽しみ方も多様化してきました。
10年ほど前、ジョンソンタウンの平和の象徴的に良く使われていたのが、街の中でのんびりくつろぐ野良猫達の写真でした。その野良猫達が、一時期たくさん増えてしまい、困ったことがありました。かわいい猫たちとの、のんびりとした時間をどのようにしたら守れるのか?猫を守る市のボランティア団体や、猫好き住人の有志が集まり、作戦会議をしたこともありました。そうした活動も功を奏し、現在では「野良猫」から「地域ネコ」としてゆったりと街の中で暮らしています。
これからもジョンソンタウンは、ペットと共生できる街を目指して取り組んで参ります。