アメリカのライフスタイルを受け継ぐ。
ジョンソン基地に米軍が駐留していたころ、「ハウス」では、多くのアメリカ人が、それまで見たこともない文化製品に囲まれて、まるで西洋映画のようなライフスタイルで暮らしていました。
米軍が撤退した後の「ハウス」には、多くのアーティストやミュージシャンが移り住み、流行やカルチャーの発信基地として大きな注目を集めました。
そして、いま。緑豊かで時間がゆっくり流れている街、ジョンソンタウンにも、文化活動があふれています。
それは例えば、音楽で。
街を歩いていると聞こえる、ギターの音色。楽器は入居時に要相談ですが、ギターやピアノを楽しんでいる音が、街のあちらこちらから聞こえてきます。レコーディングスタジオからは、セッションの音。カフェからは、古い曲がレコードにのって、流れます。そしてダンス。タップダンス、ヒップホップ、モダンダンス、バレエ・・・2か所のスタジオで、毎日音楽に乗せた楽しいレッスンが行われています。
そして、写真や映像で。
タウン内の写真スタジオには、家族の笑顔があふれた写真を撮る人の姿。撮影OKのスポットでは、一眼レフを構える愛好家。時折出くわす、映画やドラマの撮影。これまで受け継がれてきた歴史と、住人によって作られる感性豊かな暮らしのデザインが、写真や映像の中に、他の場所にはない色どりを加えるのでしょう。
住人の皆さんからは、「住んでいる人が面白い」という声をよく聞きます。個性や価値観は人それぞれ違いますが、共通するのは、何よりも好きなこと、好きなものを大事にする。自分の価値観を、自由に表現する。丁寧に、楽しく生活する…。そんな住人の皆さんが、お互いに「面白い」と、影響しあって作り上げられる暮らしの中の一つひとつが形となり、「文化活動あふれるまち」ジョンソンタウンのDNAとしてこれからも受け継がれていくことでしょう。