ジョンソンタウン前史 <5>
民主化への道
1946年(昭和21)11月3日の日本国憲法公布以降、各法が公布改正され、1947年(昭和22)12月17月公布の警察法(地方分権・民主化)を受け、1948年(昭和23)3月7日に新警察制度が発足、4月27日には海上保安庁設置法が公布されました。7月20日には国民の祝日法が公布されましたが、まだ戦後の色も濃く、11月12日、極東国際軍事裁判所は25被告に対して有罪判決を言い渡しました。翌1949年(昭和24)年4月20日に超均衡予算が成立し(ドッジ・ライン)、早くも23日にGHQは1ドル360円の単一為替レートを設定しました。国際社会への復帰を願うなか、11月3日には湯川秀樹ノーベル物理学賞受賞という喜びのニュースが飛び込んできました。
世界に目を向けると、1948年8月15日、大韓民国(韓国)が国家樹立宣言し、9月9日には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が成立しました。欧州でも1949年9月7日、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)が成立、10月7日にドイツ民主共和国(東ドイツ)憲法発効により、東西ドイツに分断されました。そして同年10月1日には中華人民共和国が成立しました。
国内の占領軍家族住宅建設に関わる出来事では、1946年にGHQから要求された占領軍家族住宅を、1949年、全国に接収住宅を含め一万三千余戸完成させています。翌年1月27日、GHQは「占領軍のための家族住宅増設準備に関する件」(SCAPIN2076号)で、さらに二千戸の追加要求を日本政府に出しました。
ジョンソン基地ではこの時期に道路の舗装が完成しています。(続く)